自然分娩、無痛分娩、帝王切開と3通りで三姉妹を産んだ私の体験談

自然分娩と無痛分娩、どっちで産むべきか、初めてのお産で悩まれている方、多いのではないでしょうか?

もしくは急に帝王切開で産むことになり不安を感じている方。

この記事では、三姉妹を3通りで産んだ私の体験談をもとに、それぞれどんな感じだったかをレポートすると共に、100%個人的意見!ではありますが、自然分娩と無痛分娩どっちがおすすめかをお伝えできればと思います。

医療従事者でも助産師でもなく、ただの三児の母で、たまたま3通りで産むことになっただけの者ですが、友達に話すことを、読んでくださっている皆様にもお話しできればと思います。

結論から申し上げますと、断言はできませんが、断言はできませんが、

絶対無痛分娩を選んで下さい!選んで欲しい〜!

完全に無痛分娩推しです。

産んだ後の、体力、シワの数、絶対違う!

一度は自然分娩で産んでみたら?っていうのなんでだろう

よく聞きますよね、とりあえず一度は自然分娩で産んでみたら?産んでみたい。ってやつ。

あれ何なんですかね?

そういう私も、そのひとりでした。

長女を妊娠し、お産スタイルについて考えた時、とりあえず一度は自然に産んでみよっかな。と。

昔からお尻が大きく、あなたは安産型だ!とかスポーンって産めそうっていわれてきました。

今思えば完全にディスられてるだけですが、当時の私はそんな言葉を真に受けて、なんかやれそう!私ならスポーンて産めるかも!なんて甘い考えで長女を自然分娩で産みました。

壮絶、自然分娩で産んだ初めてのお産。長女の場合

予定日を3日すぎた、朝方の4時ごろ布団の中で破水し、初めてのお産がスタートしました。

里帰り出産で実家に帰っていたため産院まで母に送ってもらい、産院に着く頃にはジワジワとお腹に傷みを感じ初め、9時頃には分娩室に移りました。

よく鼻からスイカなんて言いますが、感じたことのない大きな痛みの波が、

くるよ、くるくるくる〜っという感じでお腹と腰の辺りを襲いかかり、その痛みを必死に地球の奥深くに押しやるような、そんな痛みでした。

もう無理、もうこんなに痛いの無理、私には無理、と思った正午過ぎ、

「いいですね、子宮口開いてきてますね、夕方には産まれるかな!」と助産師さんが。

あの時感じたのは希望ではなく絶望でした。え、夕方????今から4.5時間まだ耐えるの??

夕方????

そして本当に夕方の4時半ごろ、長女は生まれました。

破水からスタートしたので、朝から少しずつ促進剤を使い、一度は陣痛の痛みが弱まり、また促進剤を追加して最後は先生が分娩台の上に乗って、赤ちゃんを吸引して引っ張り出したという感じで

私がどんな状況だったのかはもうさっぱり想像したくないような必死のお産でした。

真っかな赤ちゃんが生まれてきました。本当に赤ちゃんって赤いんだ、

あなたがずっとお腹にいたのね、嬉しくて嬉しくて涙が出ました。

カンガルーケアで胸の上にあったかい赤ちゃんが乗っかりました。

幸せいっぱいでした。

これで終わったかに思った私の初めてのお産体験、実は終わりではありませんでした。

ここからは自然分娩で皆さんが体験するわけではないですし、自然分娩だったから起こったものではありませんが、

生まれて15分後ぐらいでしょうか、家族写真をとったり、先生が縫合をした後、

腰に陣痛のような激しい痛みが急に走り、すごく痛いです、そばにいた助産師さんに言った後、

太ももの付け根にブワ〜っとあったかい液体が大量に流れてきたのを感じました。

お産による2.3リットルの出血でした。

意識はありましたが疲れもあって何だかぼーっとしていて、周りが急にバタバタしている様子を遠くで感じながら、

初めて救急車に乗って、赤十字に搬送され、そこから2晩、赤ちゃんには会えませんでした。

出血のはっきりした理由はよくわかりませんでしたが、お産だから、誰にでもあり得ることだとのことでした。

出血はイレギュラーなハプニングでしたが、その晩思いました。

ごめん赤ちゃん、兄弟は産んであげられない。一人っ子だ。

こんなに痛いのは二度と無理だと。

とにかくハッピー!無痛分娩で産んだ次女の場合

長女のお産が私の中で恐怖体験だったため、次にもし産むなら絶対無痛分娩と決めていました。

とにかく二度と、あんな痛い思いはしたくない。

近所の総合病院の産科で無痛分娩を行っていることを知り、二人目は里帰りではなく、

母に手伝いに来てもらう形で次女を出産しました。

私の通った病院での無痛分娩は計画分娩で、お産の前日から入院し、

翌日のだいたいお昼頃には生まれるというスケジュールの組まれたお産スタイルでした。

前回出血が多かったことも説明し、無痛分娩の計画分娩だと平日の昼間にお産を設定できるため、もしもの時にも医療機関がしっかり動いている時間に出産できるというメリットもあり、安心してお産を迎えることができました。

麻酔を刺す針が少し痛いかもしれない、バルーンを入れる処置が痛いかもしれない、などいろいろ説明を受けましたが、あの自然分娩の痛みと比べると全然比になりませんでした。

促進剤を使ってのお産でしたが、麻酔をしていたため前回のような痛みもなく、

ぐぐぐ〜と赤ちゃんが下に押し出されるような感覚だけあり、

生まれる瞬間も赤ちゃんが出てくる感覚だけわかり、痛みにもがく必要がないため、むしろ産んだ感覚が長女の時よりありました。

次女の時は白い赤ちゃんでした。

胎肥と呼ばれる油だそうで、次女の時は、わー今度は白い赤ちゃんだーっという印象でした。

(本当は赤い方が良いと聞きましたが、次女は健康そのものです)

二人目ということで余計にスムーズだったのもあったかもしれませんが、

一人目のお産は何だったんだろう、何で無痛を選ばなかったのだろう、と心底思いました。

計画通りお昼に生まれ、夜ご飯にはエビフライ御膳を直角に座ってペロリと食べました。

お産による疲労も、ダメージもまるで違って、元気そのものという感じです。

その夜、幸せいっぱいで眠りにつこうと布団に入っていると、

廊下の奥から幽霊のような声が聞こえました。

少し高い声でうーーーー、うーーーーとうめくような音がします。

そしてその声が少しずつ大きくなっているような気がするのです。

総合病院の一角だったので、完全に怖くなった私、

何だろう、幽霊だよね、え、どうしよう、幻聴かな?と布団の中にもぐり込んで気づきました。

違う、そうだ。忘れてた。私だって前回はそうだった。

自然分娩で痛みと闘っている妊婦さんのうめき声でした。(私はもっと叫んでたかも・・)

きっとこれから一晩陣痛の痛みと闘って産むんだ。

その後も続く痛そうなうめき声に何だか胸が締め付けられました。

あのひとも、無痛分娩で産んでほしかったと。

想定外だらけ。帝王切開で産んだ三女の場合

無痛分娩で順調に次女を産み、すっかり自信をつけた私はいつからか、もうひとり子供が欲しい。

三人兄弟のママになりたい。と思うようになりました。

長女と次女が順調に育ってくれている姿を眺めつつ、もうひとりここにいたら、

といつも三人目がいる想定をするようになったのです。

長女を産んだ直後はひとりっ子を決意した私が。自分でも驚きの変化でした。

次女が2歳になった頃、三人目の妊娠が発覚しました。

次も絶対無痛分娩であの先生に取り上げてもらう!

予約も済ませ、先生と再会し、前回は本当に最高でした!今回もよろしくお願いします。

とあいさつを済ませた後の事前検査で今回のお産は経腟分娩は適さないということが分かりました。

無痛分娩では産めない・・・。予定外の展開に動揺はしましたが、

仲の良い友達が何人もそれぞれの事情で帝王切開で産んでいたので帝王切開で産むことにはそこまで抵抗を感じなかったのと、

赤ちゃんさえ元気に生まれてくれたらと、それだけを願ってお産当日を迎えました。

転院することになったので、次女を産んだ病院とは別の病院でしたが、

無痛分娩の時と同じ場所に同じように麻酔が打たれました。(麻酔の種類も同じだとその時聞きました)

無痛分娩の時より更に下半身に感覚がなく、何だか自分がただの物体になったような気分でした。

先生が術中に私のお腹をぶるぶる揺すっているような感覚だけわかりました。

出産自体には全く痛みはなく、赤ちゃんの姿を見た時は、長女と次女の時と同じように涙が溢れ、

あなたがずっとお腹にいたのね、やっと会えたねと嬉しさが込み上げました。

今度は毛がふさふさ生えた赤ちゃんでした。

ああ、今度はなんか私の赤ちゃんの時の写真に似た毛の黒い赤ちゃんだ〜。

それが三女の印象でした。

「帝王切開で産んだあなたへ」という冊子

これまで帝王切開の友達の話を聞くと、痛いけど、帝王切開だから、自然分娩と比べたらね〜という感じで

何だか控えめな言い方で、そこまで痛くないのかな?

と思っていましたが、痛いです!帝王切開も痛いです。

麻酔が切れ始めた頃の痛さときたら、焼けるような痛さとはこれのことか、

今まで味わったことのない、違う種類の痛さでした。

そしてそんな初めての痛みに対して渡される薬が、よくよく知っているロキソニンという。

え、これ普段も使ってるやつですけど。

不安いっぱいで飲みましたが、めちゃめちゃ効きました、ロキソニン。

とにかく無痛で産みたかった私は痛いのは本当にいやで、ロキソニンとカロナールの2種を時差で併用して飲みました。

そしてこれまでの産後とは痛いところが全然違うので、

そーっと動いた動きは全然平気で、ふと動かした動きが激痛だったりと慣れない痛みに苦労しました。

三女を産んで数日後に、帝王切開で産んだあなたへ、という冊子をもらいました。

帝王切開で産んだこと、自分を責めたりしないでくださいという内容のものでした。

私自身は、赤ちゃんにとっての最善を考え、帝王切開で産んだので、全然自分を責めてませんでしたし、赤ちゃんが生まれてくれたことにホッとしてその冊子の意味はよくわかりませんでした。

まとめ

この体験をどうまとめたら良いのか、難しいのですが、

3人を3通りで産んで、痛みに順番をつけるとするならば、

やっぱり自然分娩が一番痛かったし、もう2度と自然分娩は嫌だと思います。

次に痛かったのは帝王切開。怪我したような術後の痛みが初めての体験でした。

そして、3人3通りで出産しましたが、

産み方によって愛情が変わるなんて事はもちろん一切ありません。

お腹を痛めた子が可愛い、なんていうのは全く根拠のない話です。

お腹にいる10ヶ月の方がずっと大切でその間に愛情は育まれます。

そしてもちろんその後の子育ての方がずっと大変で、ずっと愛情深いものですよね。

お腹を痛めないとダメならお父さんはどうなるんでしょう?笑

全くおかしな話で笑ってしまいます。

お産は思い描いた通りにならないこともたくさんあります。

そしてそれぞれに大切なエピソードと思い出があります。

三女を帝王切開で産むことは予想外でしたし、イメージしていたお産ではありませんでしたが、

それが私と三女との出産ストーリーだったのだ、と今では大切に思っています。

でも選べるなら、ママにとって優しい、痛みの少ないお産であってほしいと思います。

医学がこんなに進化して、歯医者さんで歯を抜く時、麻酔なしで歯を抜きたい!

って人はいなにの、何でお産だけ麻酔を使わず、自然に産むのがベースなんでしょうか?

もっと国や市町村が無痛分娩を推して援助してくれたら、日本の少子化も確実に改善されると思うのに。と真剣に思います。

自分の体験をもとに、友達には無痛分娩をめちゃめちゃおすすめしていて、実際に無痛分娩で産んだ友達が後悔したという話は一度も聞いたことがありません。

無痛分娩がベースで、産みたい人だけ自然分娩で産む、そんなふうになって欲しいと思います。

命懸けで、想定外で、女性にしか成し得ない出産という大仕事。

少しでも医療の力をお借りして、ダメージと負担の少ない産み方にしてほしいと切に願います。

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